病気の予防や抑制以外にも・・土こうじの力

土こうじの乾燥作業

マレーシアの池見です

3度の切り返し作業を経て土こうじが出来上がりました。
そのまますぐに使用出来ますが、しばらく使わない、または長期保存をしたい場合は薄く広げて乾かした後に袋に詰めるなどして保存します。波状に広げて、適宜天地返しを行う事でより早く乾かすことが出来ます。


土こうじは言わば有用微生物群のかたまりですので、これを作付け前に施用することで土壌病原菌の密度を下げて病気を予防したり、また栽培期間中青枯れなどの病気が発生した場合でも病気の株を処分した後、その周囲に施用することで、まん延を食い止める効果等が期待出来ます。

主に病気の予防と抑制を目的とした土こうじですが、それ以上の効果もあります。
土壌中には施用されても植物に吸収されてない、吸収出来ない肥料成分が残留していますが、土こうじはその可溶化を促す働きもします。
土こうじ自体には肥料成分は含まれていないにも関わらず、土こうじだけを作物に使用したところ、まるで肥料の散布をしたかのように生育が旺盛になったというご報告を複数の農家さんから頂いています。

例えばドリアンの木一本に対して0.5kgの土こうじを散布しただけで見違える程生育が良くなり、肥料の効きが悪いと感じたら土こうじを使うようにしているという農家さんもいらっしゃって、そういうご報告を頂くとこちらとしても嬉しい限りです。