良質な堆肥の生産には切り返しは欠かせない作業です

良質な堆肥の生産には切り返しは欠かせない作業となります。
写真は堆肥を切り返してから次の切り返しまでの3週間の堆肥の体積の変化です。

切り返しから1週間で20センチ程高さが低くなり、その後も徐々に低くなっていき3週間で30センチも低くなりました。

これは発酵が進み野菜残渣などが分解されてかさが減ったのも一つの要因ですが、大きな要因は雨や自重によって堆肥が締まっていってるためです。実際に切り返した直後の体積を比較すると2回目と3回目の山の大きさはそこまで変化ありません。

最初はふんわり積みあげた堆肥も時間の経過とともに締まってしまうと、空気の流通が滞ります。すると堆肥の中は酸欠状態となり堆肥の発酵、腐熟に必要な好気性微生物の活動が抑えられてしまい良質な堆肥にはなりません。
エアレーションなどで空気を供給する方法もありますが、空気の通り道が出来て、そこだけは発酵が良好であっても全体的に空気の供給が出来ない、また空気の通り道が乾燥してしまうという問題があります。

手間にも思えますが切り返し作業による空気の供給は最も合理的で良質な堆肥を生産するためには欠かせません。