籾殻堆肥:堆肥材料の特性を把握し水分量を安定化する

籾殻堆肥の仕込みを行いました。

米の生産が盛んな滋賀県では籾殻は通年手に入りやすく、引取りに行けば無料でもらえる場合も珍しくありません。

堆肥の土壌改良効果は団粒化を促す土壌腐植の基質となるリグニンの含有量に左右されます。
リグニン含有量が高い木材屑を使った堆肥が土づくりには最適ですが、木材屑が近くで入手できない場合は別の入手が容易な材料を検討する必要があります。

固い珪酸の殻で覆われた籾殻は吸水性が悪く、堆肥の仕込み中に水分が抜けて発酵熱が上がり過ぎて“焼け堆肥”になったり、水分不足で微生物の活動が止まってしまい、発酵熱が上がらなくなってしまったりと水分管理が難しい面があります。

水保ちの悪い籾殻には水保ちの良いおが粉などを混ぜて堆肥化を行うと水分状態が保たれ、微生物の発酵作用が安定します。
堆肥材料の特性を把握し、時には特性の異なる数種類を組合せてバランスをとることも有効です。

山添