病気に強い稲にするために:育苗期の「根糖」の使用
滋賀県でも田植えのシーズンに入ってきました。最近のお客様からの問い合わせとして多いのがお米に関する質問です。
夏場の高温による品質低下や、病気などに対してどうすればよいかなどの質問ですが、稲を植えてから対処するのが大変で中々取り組めないという方も増えてきている様です。
土づくり、肥料管理、水の駆け引きなど改善出来るところは色々とあるかと思いますが、取り組みやすいところとして、まずは良い苗を作ってみましょうとお伝えさせていただいております。
その一つに根から活性ブドウ糖(発酵させて低分子化させた糖)を吸収させて根張り、茎の太い苗づくりをおこなっていただいています。
稲苗の含糖率が高まることで、病害にも強くなり、また根や茎も太くしっかりとした苗に仕上げることができます。
作物栽培は苗半作と言われるほど重要で、育苗期に苗をあまり甘やかせるとそのクセが中々抜けなくなります。
水田に根を下ろし独り立ちさせないといけませんが自然の厳しい環境で生きぬくためには、しっかりした根を張り体を成長させていかなければなりません。
どこか人間にも共通することがあり、厳しい世の中で生きていくためにはしっかりと地に足をつけて生活をしていかなければなりません。
三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に身に付けたことがその後の人生に大きな影響を与えると言われているように同じ生き物の稲も幼少期、育苗期に身に付けたことがその後の生育に大きく影響します。
そのためまずはしっかりとした苗づくりを心がけていきたいものです。
「根糖」
育苗期
緑化後から1000倍、3〜4日間隔で灌水
田植え1週間前から500倍、2回ほど灌水
黒木