春作に使用する鶏糞発酵肥料(鶏糞粒状)の仕込みを行っております

春作に使用する鶏糞発酵肥料(鶏糞粒状)の仕込みを行っております。

島本微生物農法ではトマト等の果菜類や果物等、食味や糖度が特に重要視される作物の品質を上げるためには、菜種油かす、骨粉、魚かすを用いた高級有機質発酵肥料(高級粒状)の生産、使用を推奨しています。その他の作物についても高級粒状の使用が望ましいのですが、コストを抑えるために島本バイム農場では鶏糞粒状を半量加え使用しています。

農業経営を取り巻く環境は日に日に厳しさを増しており、肥料の高騰、供給不足もその大きな一因で、化学肥料か有機質肥料に関わらず軒並み入手が困難になりつつあります。そんな中で、未だ安価で入手が容易で尚かつ肥料成分のバランスもとれた鶏糞を上手く活用していく事は重要になってくると思われます。

今作では施肥の全量を鶏糞粒状で賄った場合、収量、品質においてどれ位の差が出るか、高級粒状区と鶏糞粒状区での比較試験を行っていきたいと考えています。

とはいえ発酵中のにおいは、アミノ酸の芳醇な香りのする高級粒状とは程遠く、半量粘土を使用しているため控えめではありますが紛れもないアンモニア臭がします。

そもそも発酵の段階から高級粒状と鶏糞粒状を同じ土俵では語れないという気はしていますが、鶏糞粒状の可能性について十分検証していきたいと思います。