島本微生物農法実習講習会の開催のお知らせ・歴史振り返り

来週の25〜27日の3日間にかけて島本微生物農法実習講習会が開催されます。

今回もコロナ禍での開催のため、人数制限や時間を短縮しての開催となります。受講される皆様には大変ご不便をおかけいたしますがどうぞよろしくお願いいたします。

また来週の天気予報では滋賀県甲賀市の気温が一段と下がり雪の予報が出ております。お越しの際には十分にお気をつけください。

先日、いままでの講習会に参加された方の名簿帳を発見したので見てみると、現在各地で営農指導されている有名な方々の名前も載っていました。

昭和20年代より始まった微生物農法の講習会ですが今までに多くの方々にご参加していただいており、その活動の内容を見てみると参考にしていただけているようです。
当時より変わらず作物が健康に育つ為にはどういった取り組みを行わないといけないかを中心に座学、実習を行っております。

微生物農法の大きな柱としては

・木材屑発酵堆肥による土づくり
・有機質発酵肥料
・発酵ブドウ糖の葉面散布、灌水

それぞれ、有機物を農業利用する際の弱点を克服し、また有機物の良さを引き出すために微生物の発酵を利用した技術になります。

昭和20年代より化学肥料が海外より輸入され有機物を使った農業はおそらく古いと言われていた時代、そして植物は無機物しか吸われないとされていた時代に有機物の必要性を一貫してきました。

現在では植物が有機物も吸収できることは一般的になりましたが、当時は強い志がないと貫けなかったのではないかと感じます。

それ以上に植物を観察しその反応を見てきた事で確信的に分かっていたことなのかもしれませんが、どちらにしても現在は土づくり(腐植)、有機質発酵肥料(アミノ酸)、糖(炭水化物)がキーワードとなっており、微生物農法の三本の柱の重要性が増してきたように思います。

来週の講習会ではこれらについて皆さんと一緒に学んでいければと思います。

黒木