奈良県の山中様の圃場にお邪魔しました
本日は奈良県の山中様の圃場にお邪魔しました。山中様はハウスで小松菜とほうれん草を周年栽培されています。堆肥の質を高めたいと数年前に弊社の講習会を受講されました。
当時使われていた籾殻堆肥は窒素含有量が高かったことから、まずは窒素量を下げることから提案させていただきました。当時は害虫が多発して困っていたそうですが、堆肥の質が向上してからは害虫も減り収穫量が増えたそうです。
以前は薬剤による土壌消毒を行っていたそうですがご自身の身体への負担も大きく、このままでは続けられないとソイルクリーンを用いた太陽熱消毒に切り替えられました。
土は一見すると砂質で水はけが良さそうですが、そこに籾殻堆肥と堆肥由来の腐植が加わり水保ち、肥料保ちも適度によさそうです。なによりハウスの端から端まで、ビシッと生育の揃った小松菜は壮観で、土づくり、肥培管理が高いレベルで成されていることがわかります。一番葉物野菜栽培の難しい時期に、これだけ高品質な小松菜、ほうれん草を栽培されていることは驚きです。
また、鮮度が低下しやすく痛みやすい葉物野菜をどのように収穫、出荷調整されているのかも見せていただきました。収穫から袋詰めまで、無駄な動きをせずに、出来るだけ身体に負担をかけることなくできるような工夫が随所にありました。今日も数名のパートさんが午前中収穫、午後から袋詰めをされ、1600袋を手際よく出荷されていました。
今年から息子さんも戻られたそうですが、それまでは山中様が一人で9反のハウスを全て管理されていました。野菜の栽培はもちろん、それに付随する様々な仕事を丁寧に、的確に、スピーディーにこなさないと仕事は回っていきません。とても学ぶべきことの多い見学となりました。山中様、本当にありがとうございました。