堆肥の堆積期間による色の変化 オガクズとモミガラの混合堆肥
堆肥の堆積期間による色の変化です。写真はマレーシアで島本微生物農法に則って生産されているオガクズとモミガラの混合堆肥です。手前から順に堆積期間が長くなっており、発酵、堆肥化が進む事で色が濃くなっているのが分かると思います(写真1枚目)。良好な発酵過程を経て出来上がった堆肥は、黒くてつやがあり、嫌なにおいも全くありません。
島本バイム農場において生産している堆肥は主にプレナくずを使用しており堆積時に適度な通気性を保てますが、写真の堆肥はプレナくずよりも細かいオガクズを使用しています。オガクズ単体だと細かすぎて堆積すると締まって酸欠状態に陥りやすいため、オガクズと同量程度のモミガラを混合して適度な通気性を持たせることで、その問題を解決しています。
たとえ単体では良好な発酵が難しい材料でも、手に入る材料を組み合わせてより発酵に適した状態に整える事、そして適宜切り返し作業を行い、放熱と酸素の供給、また上下、左右を入れ替える事による発酵の均等化を図ることで良質な完熟堆肥の生産が可能になります。