九州支部連合会の現地研修会&全体講習会 今年の暑さを受けて
11月18〜20日、酵素の世界社 九州支部連合会の現地研修会&全体講習会に参加してきました。
佐賀県、熊本県、宮崎県のイチゴ、ナス、トマト等のハウス果菜類を栽培されている会員様の圃場を訪ねました。



今年は夏から10月中旬まで30℃以上の暑い日が続き、10月下旬から一気に気温が低下する極端な天候となりました。
夏から秋と高温(高夜温)が続くと根が張りづらく、葉は大きく薄く、節間が間伸びした軟弱な生育となりがちです。
とくに今年は10月中旬まで真夏のような暑さが続いたため、害虫の発生も旺盛です。
イチゴではヨトウムシ、ナスではダニ、コナジラミ、ハモグリバエ、スリップス、トマトではヨトウムシが例年以上に発生しているようでした。
11月に入って気温も下がりつつあり、ようやく生育は改善してきていますが、生長点にやや弱さを残しているところが気になりました。
根張りの弱さはそのまま生長点にあらわれます。
このままの状態で12月以降の厳冬期に入ってしまうと、低温・低日照によりますます軟弱になり、病気の発生、春以降の収穫量の伸び悩みに繋がってしまいます。


全体講習会ではこれらの改善策として
① 11月はハウス内の昼夜の気温差をしっかりとつけ、夜間はハウス内気温よりも地温が相対的に高くなるような管理を行うことで根への糖の転流を促し、根張りの充実、寒さへの順化を行う。
② 11月から今後の厳冬期についてはファーマンの新根発生、真農エキスで根にストレスをかけることなくアミノ酸補給、天恵緑肥の植物ホルモン効果で根張りの促進に努める。

を提案させていただきました。現在は小康状態となっているラニーニャ現象も12月~2月にかけて活発化し、寒さが厳しくなると予想されています。寒さが本格化する前に、作物の冬支度をしていきましょう。
島本バイム農場
山添


