マレーシアでの講習会 農業への想い

マレーシアの池見です。去る6月23〜25日にマレーシアはスンカイにおいてShimamoto workshopと銘打って講習会を行ないました。

当地において20年以上に渡り島本微生物農法を用いた堆肥や発酵肥料、各種微生物資材の製造販売及び技術指導を行っているSteven Leong氏(私の父でもあります)が講師を務め、植物生理に始まり、土作りとは何か、土作りにおいて堆肥の果たす役割とその重要性、有機質発酵肥料の優位性有効性、葉面散布の意義など島本微生物農法三本の柱を軸にした座学と、受講生も参加しての堆肥や土こうじ、発酵肥料、天恵緑肥等の仕込み作業の実演等、更には微生物農法を実践されている農家さんの圃場見学や、体験談の発表等も行われました。

受講生はマレーシア各地からお越しいただいた農家さんに加えて、マレーシア最大規模の園芸用品販売店や堆肥生産を行っている同業他社の方々も受講され、更にはインドからも堆肥や発酵肥料の生産方法を学びたいと駆けつけた受講生もいらっしゃって、定員30名が即埋まるという盛況ぶりでした。

受講生の皆さんは非常に熱心に講義にも実習にも取り組まれ、活発に質疑応答も飛び交い、更には2泊3日昼夜を共に過ごすことで農家さん同士の繋がりも深まり、和気あいあいとした雰囲気の中で2泊3日の日程を無事に終えることが出来ました。

定員オーバーのため今回受講出来なかった希望者のために来月も再び講習会を開催する予定になっています。

現在マレーシアでは有機農産物の需要の増加に伴い、農業に参入される方が増えていますが、全く別分野からの就農者が多く、ネット社会なので情報はいくらでも集められるものの、実際どうしたら良いのか手探り状態で始められる方がほとんどのようです。

島本微生物農法=有機農法ではありませんが、有機栽培を志す方々にとって大いに役立つ、というより抑えておくべき技術なのではないかと思います。

今後も当地において島本微生物農法の技術を少しでも広められるきっかけとなるようにこうした活動を継続していけたらと思います。