マレーシアでの島本微生物農法に則った堆肥作りの事例
マレーシアでの島本微生物農法に則った堆肥作りの事例です。
写真の堆肥舎はキャメロンハイランドのスプレーギク農家さんのもので、10年以上に渡ってスプレーギクの残渣と、トマト等の袋栽培で使用済みになったココピートを用いた堆肥の生産をされています。
熱帯気候のマレーシアですが、キャメロンハイランドは年間を通して日本の春先のような気候で、高原野菜や紅茶、スプレーギク等の一大生産地です。中でもスプレーギクは日本との関わりが深く、その大部分は日本へ輸出されています。
スプレーギクの残渣は以前はそのまま圃場や集荷場周辺に投棄されており、問題となっていました。現在は複数の農家さんが堆肥化して活用しています。
堆肥化の取り組みにはただ廃棄物として処理するよりも時間と場所と労力が必要ですが、残渣の処理と土作りを行えるため、結果としては一石二鳥です。
また、圃場は年間通してフル稼働しているため、日本と比べ、ただでさえ少ない腐植は消耗する一方です。地力の維持と安定的な生産のためにも堆肥の活用は非常に重要な役割を果たしているといえます。