ナスの状態が少し良くなり管理作業が楽しくなってきました
ナスの状態が少し良くなり、ボヤキとため息しか出てこなかった管理作業が楽しくなってきました。
例年春先から夏にかけては1年のうちで最も多忙な時期で、ナスの管理作業はどうしても遅れ気味になっているのですが、今年は特に、追肥も防除も剪定作業も遅れに遅れてしまいました。そうなると脇芽は伸び放題、その分主幹は細く弱々しく、着果結実させるだけの十分な栄養が足りてませんので、花芽はとんでしまったり、着果してもスッと伸びずツヤ無し果だらけになったりします。おまけに樹が弱いので病害虫も付きやすくなります。さらにおまけを言うと、誘引のための支柱の配置が完全に間違っており、本来1番活躍してほしい位置で主幹が隣の主幹と重なってしまい、極端に作業性も悪くなってしまっておりました。そうなると剪定作業に入るのも一苦労で、結局後回し後回しとなり、完全な負のループへと繋がってしまった次第であります。
正直ここまで状態が悪くなったものを立て直すのは至難の業ですが、誰かがやらねばということで、ボヤきとため息を吐きつつも集中的に管理作業に取り組みました。
まずは剪定作業、増えすぎて弱々しい脇芽をとにかく落として樹形を整えていきます。追肥は固形肥料に加えて真農エキスや根の回復のために天恵緑肥をどんどん灌水で流しました。そして拡大バイエムやファーマンの葉面散布を集中的に行い、葉からも糖や核酸を吸収させることに努めました。
こうしてなんとか徐々に樹勢を回復させることで小さくて弱々しかった成長点の葉の色つやも良くなり、花芽が落ちていた側枝2節目〜3節目の間にも通常のように着果するようになりました。着花してない脇芽をただただ切り戻すという苦痛でしか無かった作業が、きれいなナスを収穫できるという喜びに昇華することが出来るようになってきました。
まだまだ安心できる状態ではありませんが、ここからあと1ヶ月、樹が良い状態を保てるように最後までしっかり管理をしていきたいと思います。
今回、初期管理を完全に失敗して正直手のつけようが無いかなというところから何とか状態を上げることが出来、それはそれで改めて拡大バイエムやファーマンなどの葉面散布資材や真農エキスや天恵緑肥の灌水資材など弊社の資材の有効性や時期に応じた管理の大切さを再認識することとなり、一つの経験となりました。とはいえそもそも初期に適切な管理を出来なかった事が問題であり、そのような体制になってしまったことを猛反省して来年以降このような失敗を繰り返さないようにしていきたいと思います。