より良い土づくり-「生物性」科学的な分析で少しずつ明らかに-島本微生物農法
現在、弊社では土壌微生物叢(そう)の解析を長浜バイオ大学と共同で研究を行っています。
2018年より、様々な土壌や条件を変えて土壌中の微生物の変化を見てきました。
その中でも、堆肥などを使い土づくりを行っている土、化学肥料主体で作物を栽培している土、耕作放棄地の土などを調べてみると微生物叢に違がある事が分かりました。
野菜、作物にとって良い土とは?と良く聞きますが、その答えには、物理性(土がフカフカしている)、化学性(肥料持ちが良い)、生物性(豊富など)という答えが返ってくることが多いです。
物理性、化学性についてはイメージしやすいのですが、生物性については他のものと比べイメージしにくい様に思います。
これは土壌中の微生物が複雑すぎてあまり研究が進んでこなかった事や分析できる機器が無かった事にあります。
しかし近年分析機器の性能が上がりようやく土壌微生物の解析を行えるようになりました。
弊社も長年土づくりを行い、良い土に変化しましたがその中身が徐々に明らかになっていきそうです。
国の方針としてみどりの戦略食料システム戦略が策定され有機農業がこれからどんどん進んでいくと思いますが、どうすればより効率的に慣行農地や耕作放棄地の土づくりを進めていけれるか弊社でも研究課題です。
まだまだ研究段階ですが、より効率的な土づくり向けて取り組んでいきたいと思います。
黒木