「あいしょうエコフェスタ」その畑、実は石灰が過剰かも?

先日の日曜日にあいしょうエコフェスタが開催されました。

今回、午後の部で家庭菜園の栽培のポイントと土づくりについて講演を担当しました。



講演中には実際に土壌分析も平行して行いましたが、参加者の皆さんの結果を総合的に判断すると、石灰を過剰に施用している圃場が非常に多い状況でした。

石灰は酸性土壌の改良には有効な資材ですが、pHが7.0を超えると鉄やマンガン、亜鉛などの微量要素の吸収が阻害されるほか、微生物の働きが過度に活発になることで土壌中の腐植が分解されやすくなり、結果として土が締まりやすくなるといった弊害が生じます。

良かれと思って施用した石灰が、かえって土壌環境の悪化につながってしまう点には注意が必要です。


この時期になると、畑が真っ白になるほど石灰が撒かれている光景を各地で見かけるため、地域全体としても石灰過剰の傾向があるのではないかと感じていましたが、今回の分析結果ではやはり、そのような傾向が高い結果となりました。

野菜の生育不良については、肥料や水分の不足が原因と考えられがちですが、実際には石灰の入れすぎによる養分バランスの崩れや、土壌の硬化による根の伸長不良が影響しているケースも少なくありません。
今回の講演が、そうした見落とされがちな要因に気づいていただくきっかけになっていればと思います。

また、午前中に行われた段ボールコンポスト講座では、生ゴミを堆肥として再利用する方法が紹介されました。
生ゴミを資源として活用することで家庭ごみの減量につながるだけでなく、焼却処理の負担軽減や、土壌への有機物還元にも寄与します。
こうした取り組みは、資材に過度に依存しない持続的な土づくりにもつながります。

今回のエコフェスタを通じて、生ごみを微生物の力を借りて肥料や土壌改良材として生まれ変わらせ、また自身の野菜作りに活かすエコな取り組みを楽しみながら続けていただければ幸いです。