秋冬野菜のハウス栽培・越冬栽培

10月に入りましたが、まだ暑い日が続いております。

今年の夏から秋にかけて、どのような気温だったか調べてみましたが、7月から9月上旬まで昨年と似たような気温の変化だったことが分かりました。
昨年の夏よりも今年の方が更に暑いと感じていましたが、昨年に近い気温だった事は意外でした。

昨年は9月の中旬くらいから気温が落ち着き、作物の生育も安定し年末にかけて豊作傾向でしたが、今年は9、10月ともにまだ気温が高いのが特徴的です。

秋冬野菜では9月に播種をするものも多いのですが、発芽不良や苗が枯れるなどといった声をいただくことが今年は多いです。

播種時期をずらすことや、潅水を朝ではなく夕方に変更するなどで対策を取っていただくことが多く、栽培管理自体が変化してきました。

またハウス栽培では、できるだけハウス温度を下げ根に糖を送らせて今のうちに根張りを良くしておかないと、越冬栽培では春先に体力が持たなくなってしまいます。
昨年も、この秋からのハウス管理次第で収穫量に大きな差が生まれました。


11月には流石に気温が下がってくるかと思いますが、その際に寒くなったからといって過保護にしすぎると葉が大きくなり、またペラペラの葉に育ってしまいます。
そのため、少しくらいの寒さであれば寒さに当てて、木を締めて育てた方が強い草体で冬を越すことができます。

越冬栽培をされている方はこの秋からの管理は少し寒さに当て、湿度も下げた状態で管理されることをおすすめします。
もちろん、今からトウゲンや根糖で根張りを良くするのもおすすめです。

黒木