木材くず堆肥の2回目の切り返し

マレーシアの池見です。

仕込みから約2週間の木材くず堆肥の2回目の切り返しを行いました。

表面数十センチとそれより内側で大分色が違います。堆積初期は好気性微生物による堆肥材料の発酵分解が非常に活発な時期です。

そのため内部は酸欠になりやすく、そうなると好気性微生物が活動出来なくなります。
内側と外側の色の違いは発酵のテンポの違いということです。
ですので酸素の供給や堆肥の均一化を図るためにも切り返し作業は欠かせません。

良質な堆肥の生産作業には時間と手間がかかります。
切り返し作業をしながら、これをもっと効率よく楽に出来たらなと思うこともしばしばですが、よくよく考えてみると自然界では何年もかけて樹木は分解され土に還ります。
その行程を微生物農法の技術を用いてたった3ヶ月~半年程度で行えているわけですので、既に超効率的で超時短が出来ている訳です。
例えるならフライパンひとつで本場イタリアのシェフも唸るようなパスタを作っているとでもいいますか。

とにかくこれ以上の時短を望むより木材くずが発酵分解して堆肥化していくさまを楽しみながら切り返し作業をしよういう結論に到りました。